脳血流測定装置によるヒト脳活動の測定
概要
ヒトを対象に、近赤外線分光計(Near Infrared Spectroscopy)を用いて脳活動を測定している。
NIRSは、脳の深部および全体においての神経活動の結果として現れる、脳の表層部分における血流変化を近赤外線により測定することで、
非侵襲的に脳活動を評価することのできる装置である。NIRSは他の脳測定機器と比べ、拘束することもなく被験者にかかるストレスが少ないため、
うつ病など精神病の診断にも有効とされる。
背景、結果
実験1
慢性痛を持つ被験者の患部に対して、痛み緩和パッドを使用する前後での脳活動を測定することにより、
痛みを感じる脳の部位の推定および、痛みと、幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンの相関の探索を行ってきた。
現在は12名の被験者について実験を行い、唾液中のオキシトシン測定および、NIRSデータの解析に励んでいる。
実験2
NIRSは頭部にヘッドギア状のプローブを装着するだけで測定ができるので、
認知行動における脳活動探索にも用いることができる。
そこで、瞑想と運動がいずれもうつ病の初期治療に有効であると実証的に示され、治療に用いられている一方で、
脳機能的にその有効性及び類似性はよくわかっていないため、被験者を募り、
実験的に瞑想と運動の相関を探索する実験を組み立て、実際に行っている。
現在は、3日にわたる実験を20名程度の被験者に協力を募り行い、そのデータをR、MATLABなどを用いて解析中である。