研究内容
生物といえども物理学で考えられる次元で記述され、かつ物理法則に従ってい る。逆に言えば、生物は物理量をうまく利用している。それは、例えば光を含 む電磁波、熱、圧力、電場、磁場、時間などを活用している点である。われわ れの研究では、これら物理量に注意を払い、まずはそれらを正確に測定すると ころからスタートしている。一方で、測定に着目するならば、生物学の発展そ のものが測定法の開発に強く依存していることがわかる。キャリーマリスの PCR法の発明によって、現代の生物学がどれほど発展したかを見れば容易に理 解される。われわれは、物理量を重視し、測定法を開発し、その上でさまざま な生体現象機構を明らかにしている。